『The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~』のレビュー・評価記事です。
本作は、絵本の世界をテーマにしたゲームなのですが、ここまで丸ごと絵本だったゲームは新鮮で面白かったですね。まさに「プレイする絵本」と言えるでしょう。
可愛いキャラクター、ゲーム性、ストーリーともに大人の私も楽しめました!
- キャラクターがカワイイ
- ストーリー(構成)が分かりやすい
- 2Dと3Dの世界を冒険できる
- 探索要素もちゃんとある
- 謎解きが結構しっかりしてる
- BGMが楽しい
- ボス戦(ミニゲーム)の操作説明がない
- 大人は途中で飽きるかも
〜ジョットと不思議なカラクリ絵本~項目別評価
ストーリー | (5) |
---|---|
グラフィック | (5) |
謎解きパズル | (5) |
アクション | (4.5) |
操作 | 簡単 |
ゲームの難易度 | 簡単〜普通 |
『The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~』とは
『The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~』は、2024年9月18日に発売されたアドベンチャーゲーム。絵本の世界の問題を解決するために、絵本の中と外で冒険する見習い騎士とその仲間たちの物語です。
本作は日本語に対応していますが、今のところ日本語でプレイする場合はダウンロード版をプレイするしかありません。海外で発売されているパッケージ版は日本語に対応していない可能性があります。
The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~/レビュー・評価
執筆時のプレイ時間:約8時間(ストーリークリア)
総合評価:(5)
可愛らしいキャラクターデザインに惹かれて試しにプレイしてみたら凄いゲームでした。
今までにも絵本みたいなゲームは結構やってきたつもりなんですが、この『The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~』は、絵本の中をそのまま冒険できます。絵本みたいな雰囲気とかではなく、絵本そのものです。
ストーリーは、ナレーターが読む短い文章を聞きながらページをめくって進み、次のページに移動するためにページ内の文章の言葉を入れ替えて中身を書き換えたり、外の世界に飛び出してアイテムを見つけたりなど、絵本をベースにしたゲームシステムが展開されるのが面白いところ。
サラッと言っちゃったけど、このゲームは絵本の外に飛び出すこともできます。つまり3Dの現実世界です。絵本の中だけでも十分に楽しい冒険ができますが、外の世界は広々として絵本の中とは違った冒険が楽しめるのも魅力的でした。
キャラクターの魅力はもちろん、ストーリー構成も絵本のように分かりやすくて見応えもあったので、約8時間の短いクリア時間でも大満足です。
謎を解きながらページを移動して敵を倒したり、ミニゲームをクリアしたり、探索したりなど、ストーリー以外にも楽しめる要素はしっかりあります。
以上から、大きな欠点はとくになかったように感じたため、総合評価は星5としました。しかし、激しい戦闘や重厚なストーリーを期待していた人は星4.5か4くらいに落ち着くかもしれません…。
操作方法も、ゲームの難易度も簡単。さらに短いプレイ時間で楽しめるから子どもやゲームが苦手な人にピッタリだと感じました。
キャラデザ、ストーリーなど全体的に子ども向けのゲームですが、大人も楽しめるはずです。少なくとも私は楽しめたのでww
少しでも気になった人は、プレイしてみてはいかがでしょうか!
子供も大人も楽しい王道ストーリー!
みんなから愛される『The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~』は悪の親玉ハムグランプとその軍勢から王国を守る使命を背負った若きヒーローのお話です。この色鮮やかで興奮に満ちた冒険で、見習い騎士は個性豊かなキャラクターやゾッとするようなモンスターと出会うことになります。
子どもたちはみんな一冊持っておくべき−デイリー・バジャー
- ゲーム内『The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~』の裏面を引用
ストーリー:(5)
ストーリーは絵本そのもの。言葉で説明するのが非常に難しいのですが、子どもの頃にみんな読んだであろう絵本みたいなストーリーだと思いましたww
見習い騎士のジョットが、仲間たちと一緒に冒険し、ハムグランプから王国を救う物語。設定だけ見るとよくある感じがしますね。現実にある絵本と同じように、ゲームも短いストーリーとなっています。
しかし、内容は意外と濃いめ。
短い構成ながらも、主人公だけでなく、仲間たちの生い立ちも丁寧に描写しており、さらにハムグランプがどうして悪に染まってしまったのかも説明してくれるので、子ども向けの割に意外と見応えがあって面白かったです。
プレイするのが子どもなら、絵本によくある教訓的なものも学べるかもしれません。
文字通り絵本を読んでいるようにページをめくってストーリーが展開し、そこにゲームだからできる演出を加えたストーリーは、読み終えた後の満足感も十分でした。
また、本作のキャラは全員が個性的で面白いのも魅力でしょう。DJをかき鳴らす魔法使いや、ロックメタルで歌ったり踊ったりするウサギなど、キャラクターも濃いからそれだけでも面白いと感じられるはず。
そんなストーリーの中でも、大人である私はナレーターが読む文章の言葉遣いが秀逸で楽しめましたww
子ども向けの絵本にしては、文章構成がやや文学的だったので大人もストーリーに魅力を感じやすいはずです。個人的に比喩や反語などの修辞技法が色々と使われていたことに感心してしまいましたww
本作は日本語に対応しており、ナレーションは日本語音声(男性)です。キャラクターのセリフは音声なしで自分で読む必要があります。漢字に振り仮名は振られていないので、上記あらすじの漢字を読めない子どもには厳しいかもしれません。
絵本と現実を行き来できる世界観!
グラフィック:(5)
絵本の世界をそのまま冒険することができるため、非常に綺麗な2Dグラフィックでゲームを楽しめます。絵本の中には余計なものが一切なく、イラストと文字だけなので絵本の世界そのもの。
ページの見開きを縦に使ったダイナミックなステージや、真っ黒なページで演出された洞窟など、絵本を読んでいる感覚でプレイできるのが面白かったです。
キャラクターのデザインもとても可愛らしく、愛着が湧いてきます。(グッズとか売ってたら欲しいww)
また本作は絵本の世界から飛び出して、3Dの現実世界でも冒険が可能。現実世界では、絵本の作者の机の上を探索でき、綺麗な3Dグラフィックが広がります。しかも、外の世界は横にも縦にも意外と広い。
絵本の世界の問題を解決するために、外の世界でアイテムを探したり、絵本のページをめくって移動したりなど、感覚的には飛び出す絵本(仕掛け絵本)の世界に入ったような感覚が味わえるゲームです。
雰囲気が絵本みたいなゲームはいっぱいあるんですが、『The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~』は絵本の世界まんまなので、初めてプレイすると驚きと感動でワクワクすることでしょう。
大人はそうでもないかもだけど、子どもなら高確率で楽しいと感じるはず。少なくとも私がこのゲームと子ども時代に出会っていたら大人になっても忘れないゲームになったと思います。
いや、斬新なゲームシステムだったから年齢関係なく十分記憶に残ったけどねww
本作は探索要素もあり、ページのどこかに隠れているグリッチバードと呼ばれる小さな鳥を見つけたり、開発段階のイラスト原画などが見られる巻物(アート)も隠されているので、探しながら進むのが楽しいです。
謎解き、パズル、仕掛けも多くて楽しい!
謎解きパズル:(5)
本作には、チャプターごとに多くの謎解きがあります。次のページに進むための脱出ゲームみたいな感じをイメージすると分かりやすいかもしれません。
謎解きは全て絵本がテーマになっているのが最大の特徴であり、魅力と言えます。
例えば、絵本の文章の言葉を入れ替えてページの内容を書き換えたり、絵本を傾けて絵本の中の障害物を移動させたりなど、絵本だからできるユニークな謎解きが多くて楽しいです。
ほとんどの謎解きが簡単なものだと思いますが、意外と頭を使う系のパズルもあったので、適度に強弱のある難易度のおかげで単調さを感じづらかったのも良いところでしょう。
絵本に隠された仕掛けも多く、大人も結構楽しめるのではないでしょうか。
謎解きがあるページには必ず「ちびひげおじさん」が居て、話しかけると謎解きのヒントを的確に教えてくれます。これにより、謎解きやパズルが苦手でも問題なく進められるはずです。
バトルは簡単! 固有アクションのミニゲームも面白い!
アクション:(4.5)
『The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~』は絵本の世界ですが、主人公が見習い騎士ということで、剣を使ったアクションバトルもあります。
剣を振るう通常攻撃から、回転攻撃、剣投げなど、ゲーム内で集める通貨的なものをお店で交換することで、技を習得したり、強化できるので、ちょっとしたRPG感も楽しめるでしょう。
バトルの難易度はかなり簡単だからガツガツ戦いたいゲームを探している人にはオススメできませんが、ゲームが苦手でもゲームを楽しみたい人にはピッタリです。
また通常の戦闘だけでなく、各チャプターの最終戦であるボス戦はミニゲーム形式となっており、剣を使った通常の戦闘形式とは異なる対戦ができるのも面白かったですね。
急にリズムゲームになったり、シューティングゲームになったりなど、絵本の中と外で違ったボス戦があるので、ぜひ体験してみて下さい。
ただそのボス戦では、通常の戦闘形式とは異なるにも関わらず、操作説明がないのが気になりました。
操作方法が変わっても操作自体は単純なので、適当にボタンを押したり、スティックを動かせば次第に操作が分かりますが、最初から教えてくれたら良かったのになと感じます。
難易度は「ストーリーモード(簡単)」と「アドベンチャーモード(普通)」の2つ。私はアドベンチャーモードでプレイしましたが、簡単だった印象です。ちなみに、ボス戦(ミニゲーム)はスキップできるので、どうしても先に進めない場合でも何とかなります。
The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~ のまとめ
- キャラクターが個性的でカワイイ!
- 王道ストーリーが良い!
- 絵本の世界と現実の世界を冒険できる!
- 謎解きや仕掛けが多くて面白い!
- ボス戦のミニゲームがユニークで楽しい!
- 探索要素もあるから寄り道しても面白い!
- 操作もゲームの難易度も簡単!
『The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~』がどんなゲームなのかを簡単にまとめると上記の通りです!
何と言っても飛び出す絵本の世界をそのまま冒険できるのが魅力でしょう。ページの中と外にはたくさんの仕掛けがあるので、とくに子どもたちはプレイするだけでワクワクしてくるはず。
可愛らしいキャラクター、分かりやすいストーリー、特殊なミニゲーム、適度な難易度の謎解きなど、短いプレイ時間でも満足できる要素がたくさんあって楽しいです。
本作は子どもにオススメしたいゲームですが、ゲーム好きの大人や、ゲームが苦手な人にもオススメできます。
気になる人はぜひ遊んでみて下さい!
今のところ日本語版はダウンロードのみ。海外ではパッケージ版も発売されていますが、日本語に対応していない可能性があります。(今後、日本語パッケージ版が発売される可能性はある)
タイトル | The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~ |
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発売日 | 2024年9月18日 |
ジャンル | アドベンチャー |
プラットフォーム | PS5, Switch, Xbox, PC |
メーカー | All Possible Futures |
Copyright © 2023 All Possible Futures