2022年7月19日に海外でリリースされた猫ゲーム『Stray(ストレイ)』をプレイしてみたので、どんなゲームだったのかレビューしました。
もちろん“ネタバレなし”で詳しく評価したので、ぜひ参考にしてください!
「猫がすることは全てできる」から猫好きは必見です!
- 猫の再現度が高すぎる
- 猫目線で細部まで緻密に作り込まれた世界
- 短いストーリーで誰でもクリアしやすい
- 操作が簡単
- 猫目線で視点が低く、カメラ移動が多くなりやすい
- クリア後の“やり込み要素”は少なめ
- 人によっては画面酔いするかも
Strayの項目別評価
ストーリー | |
グラフィック | |
クリア後のやり込み要素 | |
猫体験 | |
操作難易度 | 簡単~普通 |
ゲーム難易度 | 簡単~やや難 |
※当記事にネタバレはありません
Stayの総合評価
執筆時のプレイ時間:5時間55分(クリアタイム)
※動画は冒頭10分のゲームプレイ映像
総合評価 | 4 |
PlayStation公式によると、Strayのジャンルはアドベンチャー。私に言わせると“脱出猫ステルスアクションアドベンチャー”ゲームです。
序盤は謎解きが多めで、後半からステルスゲームになります。敵に見つかっても逃げ切ればセーフなので、ステルスが苦手な人でもゴリ押しでクリアできるでしょう。
プレイ時間から分かるように、Strayのストーリーは短め。プレイ時間の目安は、普通に進めて約5~7時間、バッジやトロフィー回収を含めると約10~13時間くらいです。
しかし、短いストーリーでも十分な満足感があるのでプレイ時間は気にする必要はないかと。
基本的には1本道のフィールドを進んでいくゲームですが、ゲーム内の世界はとても広く、とくに猫にとってはかなり広いと感じます。猫視点で描かれた世界は精巧に作られており、かなり小さいものでも綺麗に見えるのが驚きました。
そしてStrayで1番の魅力は、猫を自由自在に操作できること。冗談抜きに、猫がすることは全てできます。猫を飼っている人はビックリするかも。
購入前に注意すべきは、カメラ移動の多さ。
猫視点なのでカメラ位置が低く、机や屋根に登るために上を見る機会が多くなります。そのため、カメラ移動の振れ幅も大きくなり、グラフィックが良すぎることもあって、人によってはゲーム酔いするかもしれません。(私は酔ったww)
しかし短時間でクリアできるので、適度に休憩を挟めば問題なく進められるはずです。
今のところ、Strayは北米版しか発売していませんが、日本語に対応しており、訳も不自然ということはありません。若干、機械っぽい翻訳も見受けられますが、そもそも猫以外の登場キャラは全てロボットなので違和感は感じませんでした。
私はStrayを総じて面白いゲームだと思っています。ただ、カメラ酔いが想定外のアクシデントだったのでマイナス1とし、当サイトにおけるSrayの評価は“4”となりました。
日本語版
Strayのストーリー評価
ストーリー | 4.5 |
閉鎖されたスラム街に迷い込んだ猫が道中で出会うドローン(B12)と一緒に、街から脱出するための手がかりを探し、謎を解いていく物語。
- B12はStray開発元のBlue Twelve Studioから取ったと思われる
短いストーリーでも十分な内容で面白かったです。
猫が具体的に喋ることはありませんが、鳴き声や行動で感情を表現しており、プレイヤーが猫に感情移入しやすく、没入しやすい物語となっています。
ストーリーはチャプターごとに区切られ、閉鎖されたスラム街から脱出するために、様々なロボットたちと出会い、街を探索し、謎を解いていきます。
ストーリーの中間部分には、一部ホラー系の演出があるので苦手な人は注意です。脅かされる系ではなく、見た目が不気味系だからそこまでビビる必要はないと思いますが念のため。
全体的には起承転結が分かりやすいストーリーだと思います。
ただ、最後までプレイした感想で言えば「最後の最後にもう少し細かい描写が欲しかったかな」といったところ。
最後はプレイヤーによって色々な想像ができるように“含み”を持たせた終わり方になりますが、個人的にはハッキリ描写して終わって欲しかったのでマイナス0.5としました。
Strayのグラフィック(フィールド)の評価
グラフィック (フィールド) | 4.5 |
閉鎖されたスラム街が舞台なので全体的に暗いですが、グラフィックはかなり綺麗です。
短いストーリーにも関わらず街は広く、猫が移動するには十分な広さがあります。また、広い世界でも1つ1つは細かく作り込まれており、猫が見ている世界を完璧に表現できていると感じました。
とくに移動におけるギミックが凝っていたのが印象的です。ジャンプで飛び乗ったり、追尾のロボットを誘導して扉を開けたりなど、アクション性や謎解き要素も適度に充実していたと思います。
広いフィールドで不便に感じたのは、マップがないこと。
スラム街は入り組んでおり、また似たような景色、建物も多いので現在地を把握しづらかったのが探索時に苦労しました…。
ちなみに、Strayはオープンワールドではありません。
中でも、猫が見ている世界を体験できたのはとても面白かったですね。現実世界は猫にとってかなり広く、移動するだけでも一苦労なんだと思い知りました。
Strayの操作性・難易度の評価
操作性 | 簡単~普通 |
難易度 | 普通~やや難しい |
Strayはボタン操作が少なく、簡単にプレイできます。「ジャンプ」や「調べる」などのアクション時にはボタン指示が表示されるので、操作方法を覚えていなくても問題なくプレイできるはずです。
また、チュートリアルも丁寧な作りになっているので操作を覚えるのも簡単でした。(チュートリアルはプロローグ的なストーリー仕立てで覚えやすい)
しかし、カメラ操作は他のアドベンチャーゲームと比べると多い印象。と言うのも、猫の目線でゲームを進めるため常に視点が低く、上を向く回数が増えます。
もちろん許容範囲ですが、少し煩わしいと感じる人もいるかもですね。実際の猫も上向くの大変なんだろうか。
またカメラ移動が多いことにより、人によっては画面酔いするでしょう。頑張れば1日でクリアできる内容でも休憩は必要かと思います。
謎解きやアクション(敵から逃げる、隠れる)の難易度は、簡単すぎず、難しすぎずで丁度良い難易度です。脱出ゲームですが、そこまで頭は使いません。道中で手がかりを探して謎を解くゲームです。
Strayで体験できる猫
猫 | 5 |
猫を体験するなら完璧なゲームです。
ドアを引っ掻いて人を呼んだり、壁やカーペットで爪を研いだり、わざわざ高いところに登って意味もなく物を床に落としてみたりなど、猫がすることは全てできるのでプレイヤーは完全に猫になりきることができます。
本当に何でもできるから猫もビックリでしょう。開発者は相当な数の猫を研究したんだと思います。
猫好きなら誰にでもオススメしたいゲームですが、注意すべき点が1つ。
それは、猫が敵(ZURK、見張り兵)に攻撃される描写があること。プレイヤーが完璧に逃げ切ることが出来れば攻撃されることはありませんが、初見で1発も喰らわずに逃げ切るのは恐らく無理ですので、猫が攻撃を受ける描写を見ることになります。
猫がやられる様を見るのはゲームと言えど心苦しいので、そういった描写が苦手な人は控えた方がいいかもしれません。もちろん、1回も敵に見つからず、捕まらずにクリアできれば全く問題ありませんが。
Strayのクリア後のやり込み要素
クリア後 | 3 |
Strayのクリア後のやり込み要素は少なめ。もともとストーリーが短いので、当然と言えば当然ですが…。
クリア後は、猫が着る服につけるバッジ集めや、ドローンのメモリー集め、プレイステーションのトロフィー集めなどが主なやり込み要素になります。
隠しトロフィーが多めで、中には「2時間以内にゲームをクリアする」といったものや「1時間以上昼寝する」などのユニークなものもあり、やり込み要素自体は少なくても楽しめるものは残っています。
やり込み要素が多すぎて手に負えないゲームよりは、少なくサクッとできるものが多いStrayの方が遊びやすいと言えるかもしれませんね。
Strayはどんな人にオススメ?
- 猫とロボットが織りなす物語が気になる
- 短い時間でサクッとクリアしたい
- 猫が好き!!
- 猫ステルスってなに!?
- 猫視点で広がる世界を見てみたい
Strayは、猫が攻撃される描写を見たくない人や、酔いやすい人にはちょっと難しいかもですが、そうでなければ誰にでもオススメできます。
猫が好きでもそうでなくても楽しめますが、どちらかと言えば猫好きの方が楽しめるゲームです。と言うのも、ここまで完璧に猫を再現したゲームは他にないから。
猫の一挙手一投足を自分の手で操作できる楽しみを味わえるゲームはStrayだけでしょう。
比較的簡単にクリアできるので、とくに忙しい人にピッタリのゲームです。
猫目線で細かく丁寧に作られ、暗闇と謎に包まれた世界での謎解き、ステルスアクション、情緒あふれるストーリーに、短いプレイ時間でもきっと満足できます。
少しでもStrayに興味が湧いたら、ぜひプレイしてみてください!
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タイトル | Stray |
発売日 | 2022年7月19日 |
プレイ人数 | 1人 |
プラットフォーム | PS5, PS4, PC |
開発 | Annapurna Interactive |
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