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【ホグワーツ・レガシー】評価:ゲーム自体は面白いけど全体的に今一つ

2023年で最も売れたゲーム。それが『ホグワーツ・レガシー』です!

今回は、その『ホグワーツ・レガシー』がどんなゲームなのか、また実際にプレイしてどう感じたかを結構辛口で評価(レビュー)したので、買うべきか悩んでいる人はぜひ参考にして下さい。

原作や映画ファンなら必ずプレイしておきたい作品です!!

当記事にあらすじを超えるストーリーのネタバレはありません。PS5版を元に評価しているので、Switch版とは内容が異なる場合があります。

ホグワーツ・レガシー
総合評価
( 4 )
メリット
  • ホグワーツ城の再現度が高すぎる
  • 探索などのサブ要素が充実
  • 広大なオープンワールド
  • 魔法バトルが迫力満点
  • 魔法の世界を堪能できる
  • クリア後に十分満足できる
デメリット
  • ホグワーツでの寮生活感がない
  • バトルの難易度は少し高め
  • キャラメイクはオリジナル性に欠ける
  • 全体的に今一つ

ホグワーツ・レガシー項目別評価

ストーリー(4)
グラフィック(5)
バトル(4)
クリア後のやり込み要素(4)
ゲームの難易度普通〜やや難しい
(※難易度は選べます)
目次

ホグワーツレガシーとは

『ホグワーツ・レガシー』は、2023年2月10日にリリースされたオープンワールドRPG

  • 2023年2月10日リリースはPS5/ Xbox/ PC版
  • PS4版は2023年5月5日、Switch版は11月14日に発売

原作『ハリー・ポッター』より前の時代(1800年代)を舞台に、ホグワーツ城やホグズミードなど、映画の世界観と同じ世界で壮大な冒険を楽しめるゲームです。

魔法バトルや謎解き、箒に乗ったり、自分だけの部屋をカスタマイズしたり、魔法動物の飼育・騎乗まで『ハリー・ポッター』ファンなら必見ですね!

もちろん原作とは無関係のため、『ハリー・ポッター』を知らない人でも楽しめるようになっています!

『ホグワーツ・レガシー』のあらすじ

ホグワーツ魔法魔術学校の5年生として入学した主人公には、古代魔術の痕跡が見える不思議な力があった。そして、とある事件から古代魔術を悪用しようと企む人間や小鬼に狙われるようになってしまう。主人公が選択する運命とは…。

  • 原作者 J.K.ローリング氏はストーリー制作に関わっていません。

ホグワーツ・レガシーの評価/レビュー

執筆時のプレイ時間:約47時間(1週目クリア+そこそこ寄り道)

ホグワーツ・レガシー(4)

はじめに、「面白いゲームであることは間違いない」と明言しておきます。

それを踏まえて、2023年で最も売れたゲームにも関わらずゲームオブザイヤーを受賞するどころか、部門別でさえノミネートすらされなかった理由が分かった気がしました。(世間では原作者の差別的発言が理由ではないかと考えられていますが多分違う)

その最大の理由は“中途半端”だということ。

ストーリーを含むさまざまな場面で、前半はよく出来ていて面白いと感心するほどの完成度なのに、中盤以降は新鮮さがなく、インパクトを欠いていたと感じました。特に印象に残った場面を聞かれたら、答えるまでに少し時間がかかってしまうくらい内容が薄かったかなと…。

ストーリーに関して最も気になったのはマルチエンディング。正義と悪の2ルートから選べますが、そこに至る経緯が雑なのでどっちを選んでも腑に落ちない。

正義なら正義、悪なら悪でストーリー中に分岐させて、主人公の心情をより細かく描写すべきだったでしょう。最後の最後で2択を迫られ、今まで悪ぶってたのに急に正義感を出したり、あるいは今まで正義感を振りまいていたのに最後に闇堕ちできてしまうため、主人公の感情に一貫性がないのが残念でした。

システム面で言えば、キャラメイクの素材不足や生活感のなさなど、細かい部分の作りが甘いと感じました。

キャラメイクではパーツの種類が少ないので唯一無二のキャラを作るのは至難。また、キャラメイク時のパーツと同じパーツを持ったキャラが多数登場するのも中途半端であると感じた要因の1つです。せめて主要なキャラくらいはオリジナルの顔が欲しかったですね。

さらに、ホグワーツの生徒として入学したにも関わらず、授業は最初しかなく、2回目以降がダイジェストだったのも残念。全寮制の学校なのに学生感を感じられなかったのも面白みに欠けると感じました。そもそも5年生からという異例の入学なのに、その理由が全く明かされなかったのも納得できません。

それ以外は概ねよく出来ている印象です。

ホグワーツ城やホグズミードなどの再現度の高さは文句なく、ゲームへのワクワク感を煽ってくれます。現に序盤は、これから始まるホグワーツでの生活に期待感と高揚感で満たされるでしょう。

ストーリー以外にも、魔法を使ったバトルの派手さや探索要素の充実感も良いところです。とくに探索物はかなり多く、ホグワーツ城内外にも隠されていて広大なオープンワールドを舞台に宝探しをしている気分

城内の散策や探索が楽しいからストーリーを無視してつい見回ってしまいます。おかげでプレイ時間も長くなり、クリア後には十分に満足できるのも魅力です。

良いところもたくさんあるんですが勝手に期待しすぎたのかな…。

買って後悔することはないと思いますし、原作や映画ファンなら必ずプレイしておきたい作品ですが、今一つ飛び抜けなかったということで総合評価は4としました。点数にしたら85点くらいが妥当だと思います。

世界観は原作と同じですが、内容は全く異なるので原作を読んだことがない人も、映画『ハリー・ポッター』を観たことがない人でも問題なくプレイできますよ!

ストーリーは悪くないけど中盤から失速

ストーリー(4)

古代魔術が見える特別な力を持った主人公という点で、原作の『ハリー・ポッター』に近い印象を受けました。

序盤は学校生活を通じて魔法を学んだり、同じ5年生の生徒同士で冒険したりなど、「この先の学校生活はどんなものになるんだろう」とワクワクするような展開で面白かったです。

個人的には最後の最後でやや不満もありましたが、最初から最後まで分かりやすく、誰でも入りこみやすいストーリーだったと思います。

しかし、全体を通して見ると中途半端であった印象。

例えば、ホグワーツでの授業は最初の1回だけしかありません。魔法薬学の授業で大鍋に薬品を入れたり、かき混ぜたりなどのアクションがあったのですが、最初だけでした。残念ながら2回目以降の授業はムービーによるダイジェストです。

他にも、初めて受ける授業ですらムービーでそれっぽく流して終わりだったものもあったのが残念。授業にも頻繁に出るわけではなく、ストーリー上出る必要がある時だけしか出ないので学生感も少なかったと感じます。

また序盤のストーリーは良かったのに、中盤以降から急に失速した印象です。ネタバレになってしまうため深くは突っ込めませんが、結末を急ぎすぎて後半から雑になった感じ。

メインストーリーもサイドストーリーも、人間関係や過去の出来事などをもう少し細かく描いた方が腑に落ちる結末に辿り着いたんじゃないかなと。

面白いことには面白いですが、期待していたより今一つ跳ねないストーリーだったため評価は4としました。

Tips !

『ホグワーツ・レガシー』のストーリーはマルチエンディング。プレイヤーの選択次第で正義ルートにも闇堕ちルートにもできます。また4つの寮を選ぶ組分けでは、好きな寮を選べます。(選ばなかった寮の談話室には入れません)

広大なオープンワールドは原作を忠実に再現!

城の中は迷子になるくらい広い

グラフィック(5)

ホグワーツ城の再現度は物凄く高いです。映画で見た景色そのものでプレイした人の全員が驚くと思います。

原作ファンなら興奮すること間違いなしです。

映画に登場した場所はほぼ全て行けます。組み分けが行われる大広間や、寮の談話室、医務室、闇の魔術に対する防衛術に魔法薬学の教室など、全く同じ作りでした。動く絵画や城内をうろつく幽霊なども原作通り。

またホグワーツ城以外にも、ホグズミードの三本の箒や、禁じられた森など、映画で見た景色と同じ景色を楽しめるので、散策するのが楽しかったです!

他にも映画では見られなかった場所に行けるのが面白くて、私はストーリーそっちのけで学校中を歩き回ってましたねww

Tips !

行ける談話室は自分の所属寮のみ。暴れ柳はこの時代にはありません。

バトルは難しいけど緊張感があって面白い!

ステルス戦もできる!

バトル(4)

魔法を駆使したバトルは映画の戦闘シーンさながらの迫力で面白いと思えるでしょう。原作でお馴染みの呪文を使えるので、映画と同じようなバトルも体験できます。

呪文には攻撃以外にも、物を浮かせたり、引っ張ったりなどの補助系呪文も使えるため、そこそこ多彩な戦術があってプレイヤー次第で自由な戦い方ができるのが魅力です。(攻撃呪文オンリーでゴリ押ししたり、敵をまとめて拘束したりなど)

派手な戦闘だけでなく、姿をくらまして背後から気絶させるステルスも可能であっという間に制圧できます。

気になった点は、バトルの難易度が高めなこと。

1度に出現する敵の数が多いので、常にローロングやバリアを張っていないと簡単にやられてしまいます。そのため、戦闘中は結構忙しい…。

難易度は変更できますが、アクションゲームが苦手な人は少し注意です。

バトル自体は迫力があって面白かったですが、戦闘中の操作の難しさと敵の種類の少なさを考慮すると評価は4が妥当ではないでしょうか。

Tips !

戦闘は呪文だけでなく、魔法植物(噛み噛み白菜など)や魔法薬(呪文強化など)でサポートもできるので、戦闘での自由度はそこそこ高いと思います。(サポート系は数種類しかないけど)

また、許されざる呪文も普通に使えます。

システム面では不満も

キャラ強化は全部できない

『ホグワーツ・レガシー』はRPGということで、レベル上昇に伴って獲得できる才能ポイントを使って、主人公の魔法スキルや行動スキルなどを強化できます。

しかし、主人公のレベルを最大まで上げても全てのスキル(才能)を解放することができないのが残念でした。最大で40あるスキルのうち、12のスキルは獲得できないので取捨選択を迫られます。

「どうせなら全スキルを獲得できた方が面白かったのにな…」と思うところです。

登場キャラの顔はパーツを入れ替えただけ

自由度が高そうに見えて実はそうでもない

キャラメイクがオリジナル性に欠けている点にも通じるかと思いますが、登場キャラ(生徒)の顔と髪型パーツがキャラメイクで選べるパーツと同じだったのが残念でした。要するにパーツを入れ替えて組み合わせているだけです。

個人的には1番気になってしまいましたねww

なんせ1番最初に出会った生徒と髪型が全く同じだったもので…。

ホグワーツの先生や、ホグズミードにあるお店の店主など、大人の顔はキャラ毎にオリジナリティがあって良かったののに、いざ生徒になるとみんな似たり寄ったりで「全員親戚か!?」って感じ。

モブキャラはプリセットと同じでも良いと思いますが、せめてストーリーに関わる主要なキャラくらいはオリジナルの顔にして欲しかったかな。

SNSやブログなどで顔が同じだと不満を言う人は私しかいなかったので、ほとんどの人が気にならない些細な問題なのかもしれません。

夜になると生徒が消える…

昼はこんなに生徒がいるのに…

日中のホグワーツ城は大量の生徒が出歩いており、ベンチで談笑したり、吠えメールで親に怒られたりなど賑わっていますが、なぜか夜になるとその大量の生徒が消えます。

もちろん、夜中に城内をうろつくのは不自然なので消えて当然なのですが、問題は寮内にもいないこと。夜は文字通り「もぬけの殻」です。

外観の再現度は完璧なのに、細かいところで再現できてないのが残念でした。夜は寮のベッドで寝ていてくれ…。誰もいなくて寂しすぎる。

また私の知る『ハリー・ポッター』では、夜中に城内をうろつく行為は禁止されており、見つかると監督生に怒られる設定のはずなんですが、それも無かったですね。昼夜関係なく普通に出歩けます。(一部のストーリーでのみ、その再現がある)

PS2で発売されたゲーム版『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、夜中に出歩くと監督生が見張っている再現があったので『ホグワーツ・レガシー』でも再現して欲しかった…。

クリア後のやり込み要素は?

自分だけの部屋をカスタマイズ!
開かずの扉の先にあるものは!?

メインコンテンツであるストーリーやバトルの他にも、探索などのサブ要素が結構充実しているからクリア後も楽しめると思います。

ホグワーツ城内の探索(収集系)だけでもかなり多くて、ストーリーを忘れてプレイしてしまうほど

城外での探索も多く、ストーリーを進めると様々なミニゲームや、自分だけの部屋をカスタマイズできたり、魔法生物の飼育までできるようになるのでストーリー以外にもできることは多いです。

ストーリーをほったらかしで探索してしまう可能性があるため、もしかしたら人によってはクリア後にできることは少ないかもしれませんが…。

とは言え、軽い探索も含めてメインストーリーやサブストーリーを一通りプレイすると、プレイ時間は約50時間近くになるためクリア後には十分に満足できるはず。

おかげでクリア後に何かする気はもう湧かないかもですねww

  • プレイ時間は私のを参考

ホグワーツ・レガシーのまとめ

  • 原作を忠実に再現した世界観。
    • ホグワーツ城やホグズミードなど映画で観たまんま!
  • 迫力満点の魔法バトル。
    • ステルスもいけるし、許されざる呪文も使える!
  • 魔法の世界にどっぷり浸かれる。
    • 見るもの・動くもの全てが魔法!
  • 探索や魔法生物の飼育など充実したサブコンテンツ。
    • メインストーリーそっちのけで寄り道しちゃう楽しさ!

原作ファンなら有無を言わず必ずプレイするべき作品です。

忠実かつ精巧に作られたオープンワールドは、まさに映画の世界そのもの。目に映る全てのものが魔法にかけられており、ゲーム開始からワクワクが止まらないはずです。実際に私も序盤は感激するほどの完成度だと思っています。

迫力満載のバトル、充実した探索要素、ミニゲームや自分だけの部屋をカスタマイズできたりなど、ストーリー以外にもやれることが多くて、クリア後には十分に満足できるでしょう。

しかし、中盤以降から徐々に『ホグワーツ・レガシー』の欠点が見えてくるかもしれません。ストーリーの中途半端加減や、学生感のない学校生活など、気になる部分が出てくると思います。(気になるかどうかは人によるけど)

フォローを入れると序盤の完成度を最後まで維持できなかっただけで、面白いゲームであることは間違いありません。事実、2023年で1番売れたゲームですからね。

原作や映画を知らなくてもプレイできるので、気になる人はぜひ1度プレイしてみてはいかがでしょうか?

個人的には次回作に期待しています。すでに新作の開発が決定しているので、本作の欠点をどこまで改善できるのか、次こそゲームオブザイヤーを取れるのか、などなど楽しみです♪

参考

私はDL版を購入、ダウンロードには約3時間かかりました。PlayStationだと主人公の名前をローマ字でしか入力できない例が相次いで報告されていますが、ゲームを最新バージョンにアップデートすれば日本語で入力できます

  • DL版の場合、最初の50分で初期ダウンロードが完了。残りはバックグラウンドでダウンロードしながらプレイできる。
タイトルホグワーツ・レガシー
発売日2023年2月10日
PS4:5月5日/Switch:11月14日
ジャンルオープンワールドRPG
プラットフォームPS5, PS4, Xbox, Switch, PC
メーカーWarner Bros. Games

HOGWARTS LEGACY software © 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. Developed by Avalanche Software. WIZARDING WORLD and HARRY POTTER Publishing Rights © J.K. Rowling. PORTKEY GAMES, HOGWARTS LEGACY, WIZARDING WORLD AND HARRY POTTER characters, names and related indicia © and ™ Warner Bros. Entertainment Inc.

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この記事を書いた人

ゲーム歴20年以上のゲーマー。1番好きなゲームは『ウィッチャー3』。ゲームが苦手な人にもゲームを楽しんでもらいたくてゲーム攻略ブログも運営しています!! 趣味は海外サッカー観戦ですw 当サイトではゲームの魅力を最大限にお届けするべく、全て本音で執筆し、読者の役に立つ情報を発信していきます!!

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