今さらではありますが、『ゴッドオブウォー』をプレイしたので評価しました。
(いや前々からやろうとは思ってたんですけど、なんか手が出なくてww)
ストーリーは最初不安になるけど、戦闘も謎解きも全体を通して面白いと感じることが多く、クリア後には大満足できたので、ベストオブザイヤーの受賞も納得です。
2018年のゲームだから今から始めるのは遅いと思っている人。大丈夫です。今さらやってる奴がココにいます。ゲームに遅いも早いもないですから、どんなゲームか気になっている人はぜひ確認してみて下さい!
- 親子の絆を描いたストーリー
- グラフィックが綺麗で幻想的な世界観
- ザクザク倒せる爽快な戦闘
- 謎解き要素が多くて楽しい
- クリア後も遊べるし、達成感も凄まじい
- ゲームの難易度をいつでも変更できる
- 戦闘が難しい
- ストーリー序盤がやや退屈
ゴッドオブウォーの項目別評価
ストーリー | (5) |
---|---|
グラフィック | (5) |
謎解き | (5) |
バトル | (4.5) |
クリア後のやり込み要素 | 多い |
ゲームの難易度 | やや難しい〜難しい |
『ゴッドオブウォー』の評価・レビュー
執筆時のプレイ時間:約21時間(難易度ノーマル、ストーリークリア+少し寄り道)
ゴッドオブウォー:(5)
『ゴッドオブウォー』は、北欧神話を舞台にしたアクションゲームです。
しかし、北欧神話について知っている必要はありません。また『ゴッドオブウォー』はシリーズ展開していますが、過去作をプレイしている必要もありません。知ってた方が面白いと思うけど、過去作をプレイしていない私でも十分に楽しめました。
さて、本作の見どころは「親子の絆」でしょう。
寡黙で厳しい父親と、精神的にも肉体的に未熟な息子のやり取りが微笑ましく、ストーリーを通して変化していく親子の関係性に心を打たれるゲームでした。
親子の関係性が変化していく過程を丁寧に描写しているため、序盤は2人してぎこちなくやや盛り上がりに欠けるストーリーです。中にはここでゲームを辞めてしまう人もいるかもしれません。(実際に私も本当にゲームオブザイヤーを受賞したのかと心配になった)
しかし、ゲームを進めていくと少しずつ会話が増えていき、あることをきっかけに親子の仲も急展開していくので序盤で諦めずにプレイしてみて下さい。
もう1つの『ゴッドオブウォー』の魅力は派手な戦闘。
ゲーム開始直後から丸太を片手で担いだり、バカでかい岩を持ち上げたりなど、主人公の怪力をゲームを通して体験させられ、戦闘においてもその怪力で敵をザクザク倒せるのが魅力であり、快感に満たされます。
注意すべきは、戦闘難易度の高さ。難易度を「普通」にしても難しいと感じる場面がいくつかありました。本作は1度に出現する敵の数が多いので、激しいバトルが苦手な人は少し注意が必要かもしれません。(※難易度は変更可能)
他には、「謎解き」の多さも『ゴッドオブウォー』の魅力と言えるでしょう。ストーリーとバトルがメインのゲームかと思いきや、意外にもパズルや罠、謎々がたくさんあって面白かったですね。
グラフィックが綺麗でストーリーも見応えがあり、クリア後の満足感と達成感は凄まじかった。序盤の退屈さを忘れさせる面白さだったため、総合評価は星5としました。(人によっては星4.5くらいに落ち着くかも)
とくに、旅の意味が明らかになるラストは鳥肌もの!
2018年に発売されたゲームですが、PS5でも普通にプレイできます。次作の『ゴッドオブウォー ラグナロク』も大変人気ですが、ラグナロクをプレイする前にこちらをプレイしておくとさらに楽しめるのではないでしょうか。
本作の最後はラグナロクの内容に少し迫るので、気になる人はぜひプレイしてみて下さい!
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親子の心情変化が見応えあるストーリー
ストーリー:(5)
『ゴッドオブウォー』のストーリーは、意外にも単純!
簡単にあらすじを説明すると、亡くなった妻(母)の「遺灰をこの世で最も高い山の山頂に撒いてほしい」という遺言を叶えるため、夫である主人公クレイトスと息子のアトレウスが旅に出る物語です。
これほど単純なストーリーにも関わらず、面白いと感じさせる展開がこのゲームの魅力と言えるでしょう。
ストーリーで1番面白いと感じたのは「親子関係」の変化です。寡黙で不器用な父と、精神的にも肉体的にも未熟な息子のぎこちない親子関係が少しずつ好転していく様を見事に描写していたため、見応えのあるストーリーだと感じました。
序盤は、クレイトスが不器用すぎてアトレウスと上手く会話できないのかと思っていたのですが、息子に厳しく接する理由がゲームを進行していくと分かり、親心を丁寧に表現していたのが高い評価を得たのだと感じます。
また息子の心情も、子どもならではの感情表現を上手く再現できていたので見ていて面白かったです。
加えて、本作は登場人物が少ないからキャラの魅力が目立ちやすいのも良いところ。親子以外にも個性的なキャラが登場し、それらの人物関係を見ているだけで楽しいゲームでもありますね。
ストーリー最大のデメリットは、序盤の退屈さでしょう。
クリア後には十分に満足できたストーリーですが、実は序盤はそこまで面白さを感じませんでした。その理由は、妻の葬儀からスタートした暗い幕開け、そして親子関係のぎこちなさが原因かなと。
(序盤は「本当に世間の評判通り面白いのか?」と不安になるレベルでした…)
序盤は盛り上がりに欠けるシーンが多くやや単調な展開が続きます。戦闘難易度の高さもあり、途中で辞めてしまう人もいるかもしれません。(実際、プレステの本編クリアトロフィーの取得率は46%だった)
しかし、続けていくと次第に親子関係に変化が見られます。最終的に2人がどうなっていくのか気になる衝動に駆られ、結局最後までプレイできたと言うわけです。
とくに、クライマックスは鳥肌もの。母親が自分の遺灰を山頂に撒かせた理由や、これまでの旅の意味が判明し、驚きと満足感で満たされました。母親の意図を読み取れた時は驚愕しましたね。
以上から、序盤の退屈さを考慮しても中盤以降は親子関係の心情変化が面白く、最後は納得できる終わり方だったためにストーリー評価は星5としました。
ストーリー自体はそこまで長いものではありませんが、十分に満足できる内容だったと感じます。ストーリー以外でもキャラが喋る場面が多いので、探索しながら話を聞くだけで楽しいでしょう。
さらに、本作は次回作の『ゴッドオブウォー ラグナロク』に片足を突っ込むような終わり方と言いますか、本編クリア後に自然に次作に繋がる流れができている状態になっていたことにも驚きました。
メインクエストクリア後、家に帰って寝ると真エンディングが見られます。内容は、次回作『ゴッドオブウォー ラグナロク』に繋がる展開。
幻想的で壮大な北欧神話の世界観
グラフィック:(5)
グラフィックは普通に綺麗。今プレイしても遜色なく、人物の肌の質感なども分かるレベルでした。背景などの目立たない部分の再現度は若干低い気がしましたが、2018年のゲームでこの完成度なら十分でしょう。
何もかもがめちゃくちゃ大きくて、幻想的かつ壮大な世界観をゲーム開始直後から楽しめるのが魅力です。
『ゴッドオブウォー』は北欧神話をテーマにしたゲームなので基本的には冬景色がメイン。雪山や雪道、氷海などを進んで行くことになりますが、雪以外の景色も見られます。
人が住む村みたいなものは無く、とにかく自然が広がっているイメージですね。厳密に言えばオープンワールドではないと思いますが、フィールドは結構広いです。
しかもその広いフィールドはほとんどがシームレスに繋がっており、ファストトラベルはロードを挟まずに移動できる演出になっていて超快適!
メインストーリーで進むフィールドは1本道がほとんど。そのためフィールドが広くても迷子にはならないはず。道が枝分かれしている時は、その先に宝箱などの探索物があります。
謎解き要素が多くて楽しい
謎解き:(5)
『ゴッドオブウォー』は、謎解き要素が多い印象でした。
通れない道を通れるようにギミックを動かしたり、宝箱や扉を開けるためのパズルを解いたりなど、謎解きがメインになる場面も結構あるので、アクションだけでなく適度に頭も使えるのが良いところだと思います。
ずっと戦ってばかりだと疲れちゃいますからねww
謎解きの難易度はそこまで難しいものではないはずです。謎解きに時間がかかっているとアトレウスなどがヒントをくれるので、苦手だとしても何とかなるでしょう。
クレイトス1人で罠を突破したり、アトレウスと協力してパズルを解いたりできて面白かったです。謎解きパートは思ったより多いから苦手な人は楽しめないかもですが、私は満足できましたww
戦闘は難しいけどザクザク倒せる爽快感がある
バトル:(4.5)
『ゴッドオブウォー』のもう1つの魅力は恐らく戦闘でしょう。
クレイトスは恐ろしいほどの怪力なので敵を次々に薙ぎ倒していく爽快感を楽しめます。コントローラーの振動も相まって、ザクザク感を味わえるのは快感でした。
パリィも結構な頻度で成功するため、戦闘の快感度は他のアクションゲームより高いでしょう。
基本武器は斧。盾や素手もいけます。経験値(XP)を使用して近接、遠隔に応じた攻撃パターンを解放していくことで、多彩な戦闘が楽しめるようになるのも良いところです。
通常攻撃だけでも楽しめますが、武器スキルを選んで強化したり、レイジを解放して強化状態のクレイトスで暴れたりなど、戦闘の爽快感には多くの人が満足できると思います。
アトレウスも弓で相手を怯ませたりなど戦闘に参加してくれてプレイヤー次第で色々な戦い方ができるでしょう。
戦闘で注意したいのは、その難易度。
私は「普通」の難易度でプレイしましたが、難しいと感じる場面はいくつかありましたし、最後の方は何度もやられた場面もあります。
『ゴッドオブウォー』はいわゆるハクスラ系です。大量の敵が倒しても倒しても湧いてくるので、多くの人が難しい印象を持つでしょう。ボスも複数で登場するし…。
蘇生石があったり、途中でやられても途中から再開できたりなど他のアクションゲームより良心的だと感じましたが、それでも難しいものは難しいので、苦手な人は少し注意が必要かもしれません。
とは言え、この難易度だからこそクリア後の達成感が凄まじいのだとも感じました。
ちなみに本作はレベル制ではなく、ゲームの進行度によって斧を強化できたり、装備を作成、アップグレードできるようになる仕組みだから育成をサボると戦闘がさらに難しくなっていきます。
逆に言えば、育成をしっかりやっていれば戦闘難易度は下がるのでこまめに強化していくのがオススメです。
ゲームを進めていくと斧以外にもう1つの武器も使えるようになりますが、それはプレイして確かめてみて下さい。その武器を解放するといくらか戦いやすくなってきます。(敵も前より増えるけど)
ゲームの難易度は、イージー、ノーマル、ハード、ゴッドオブウォーの4種類から選択可能。ゲームの途中で難易度は切り替えられますが、最高難易度「ゴッドオブウォー」のみ切り替え不可。
クリア後も遊べるし、ストーリーも自然に次作に繋がる流れ
クリア後のやり込み要素:多い
『ゴッドオブウォー』のメインストーリーは、ふらっと終わるイメージです。
クリアすると軽くエンドロールが流れて「他にもやりたいことがあればそっちを探検してみよう」といった具合でサラッと終わります。本当に終わったのかどうなのか分からないような終わり方ですww
それでもしっかり満足感と達成感は味わえるので安心して下さい!
真エンディングが見たい場合は、自宅に戻って休みましょう。ムービーと30~40分くらいのエンドロールが流れてクリアしたと改めて実感できます。
『ゴッドオブウォー』にはメインクエストの他にもサブクエストがあり、また大量の収集系コンテンツや戦闘コンテンツもあるので、クリア後にも楽しめる要素は残っています。
サイドクエストを達成することで行けるようになる世界もあるのでクリア後もまだまだ遊び尽くせますよ。
装備やアイテムを引き継いだり、新たに武器をアップグレードできる「ニューゲーム+」もあるから2週目以降も楽しめるはずです!
個人的に『ゴッドオブウォー』クリア後に良かったと感じたことは、終わり方が次回作に繋がる展開だったこと。そして、その流れが自然にできている演出だったことです。
あまり詳しくは言えませんが、季節の変化や、キャラクターのセリフ、キャラクターの心情変化など、次回に片足を突っ込みながら残りのサブコンテンツを消費できるので『ゴッドオブウォー ラグナロク』の購買意欲を促されますww
『ゴッドオブウォー』の評価まとめ
- 親子の成長が見られる絆ストーリー!
- キャラの魅力が際立ってる!
- 幻想的な北欧神話の世界観でグラフィックも綺麗!
- ザクザク倒せる爽快な戦闘!
- 謎解き要素が多い!
- クリア後にも遊べる要素が充実!
- プレイ中に難易度を変更できる!
『ゴッドオブウォー』の良いところと悪いところを簡単にまとめると上記の通りです。
最後に明かされる旅の意味や、戦闘難易度の高さも含めてクリア後の満足感と達成感は凄かったし、「面白かったな〜」と充実したゲームプレイを満喫できました。
買って後悔はしないはずですが、序盤がやや単調だから人によってはそこで後悔する可能性はありますね。それでも、諦めずに序盤を乗り越えた先に見応えのあるストーリーが待っているので最初の不満は吹き飛ぶでしょう。
ストーリーも、戦闘も、謎解きも楽しみたい人にオススメです!
約20時間前後でクリアできるから気軽に楽しめるゲームでもあります。次作の『ゴッドオブウォー ラグナロク』をプレイする前に、こちらもプレイしてみてはいかがでしょうか。
\ GOW購入者の /
タイトル | ゴッド オブ ウォー |
---|---|
発売日 | 2018年4月20日 |
ジャンル | アクション |
プラットフォーム | PS4, PS5, PC |
メーカー | SIEサンタモニカスタジオ |
©Sony Interactive Entertainment LLC. God of War is a trademark of Sony Interactive Entertainment LLC.