『モンスターハンターワイルズ』の評価・レビュー記事です。
発売から3日で全世界800万本の売り上げを記録し、すでに大ヒットゲームとなったモンハン新作。私も予約して発売初日からプレイしていますが、凄く楽しいですww
PS5でプレイ中に感じたことを正直にレビューしたので、どんなゲームなのか知りたい人や、購入するか迷っている人はぜひ参考にしてください!
- 総合評価は発売から6日目時点(約50時間プレイ)
- 総合評価は今後変更する可能性あり(2025年4月にアプデがあるため)
- 大型アプデに応じて追記予定です

- 主人公が喋ることでストーリーの没入感UP
- 広大なフィールドは探索するだけで時間が溶ける
- グラフィックが綺麗、時間で景色が変わる大自然に見惚れる
- ワールド以上に生き物の生態描写が細かくなった
- 新アクションの追加で全ての武器が楽しい
- オフラインでもNPCと共闘できる
- 難易度が下がってモンハン初心者にもオススメ
- ストーリーがサクサク進みすぎる
- ゲームボリュームが少なめ
- 難易度が易しめでオンラインの必要性を感じづらい
モンハンワイルズの評価
ストーリー | (4) |
---|---|
グラフィック | (5) |
戦闘(狩猟) | (5) |
オープンワールド | (5) |
ゲームボリューム | やや少ない |
操作感 | 普通〜やや複雑 |
ゲームの難易度 | 普通 |
『モンスターハンターワイルズ』評価・レビュー
ストーリークリア時間の目安:メインストーリー約15時間、メイン後ストーリー約15時間(※寄り道あり)

モンハンワイルズ:(4.5)
モンハン史上最高の没入感と狩猟の面白さを味わえる。それが『モンスターハンターワイルズ』です!
キャラメイクの自由度の高さ、ストーリーの作り込み、グラフィックの進化、広すぎるオープンワールド、新アクションの追加など、どこを見ても今までのモンハンを上回る完成度で驚きました。
とくに、ストーリーの進化が目覚ましいと感じます。
ワイルズでは、自分で作成した主人公が意志を持って行動・喋るため、過去作の比ではない没入感を堪能できます。何より、今作は登場人物たちの関係性が分かる描写が増えたことで、モンハンワールド以上にストーリーに見応えがありました。
広大なフィールドでは、モンスターや環境生物たちの生態描写がよりリアルに再現されていたことにも衝撃を受けます。草食動物の大移動や、食物連鎖、小動物の暮らしなど、ゲームとは直接関係がない細かいところまで作り込まれているからフィールドを探索しているだけで時間が溶ける。
さらにPS5に対応したことでグラフィックも凄まじい進化を遂げており、見える景色のすべてが絶景だったことにも魅力を感じます。景色に関して言えば、ワイルズでは時期の要素が追加され、時間帯だけでなく、荒廃期と豊穣期、そして異常気象などによる景色の変化も楽しめたのが面白かったです。
メインコンテンツであるモンスターの狩猟は、今までの戦闘形式に加え、新たに「鍔迫り合い」や「傷口」といった新要素が追加されたことで、今まで以上に臨場感と迫力を感じる戦闘に生まれ変わっていたのが凄いところ。
(とくにPS5はコントローラーが振動するから臨場感を感じやすい)
新アクションの追加により、14種類あるすべての武器に魅力が増し、どの武器を使っても楽しいと思える戦闘は誰にとっても魅力的に思えるでしょう。
最大100人を収容できるオンラインロビーは、人数が増えたことでソロでも気軽に参加しやすくなったことに大きなメリットを感じました。もちろん、1人で集中して遊びたい人向けのソロオンラインも搭載されているため、利便性の高さも備わっています。
加えてワイルズでは、オフラインでも救難信号で仲間を呼べるようになったのが大きな変更点です。
PS Plusなどのサブスクに加入していない人も、最大3人のNPCと擬似的な共闘を楽しめるようになったため、モンハンに難しさを感じて今までプレイできなかった人も参入しやすくなったのが嬉しいところではないでしょうか。(※イベントクエストの配信があるからオンライン環境はあった方が良い)
良いところばかりのワイルズですが、もちろん不満を感じたところもあります。
例えば、ストーリーの作り込みが思ったより中途半端だった、モンハンワールドにあったコンテンツがワイルズにない、値段の割にボリューム不足を感じる、などなど…。
現時点ではいくつかの欠点もあったように思えたので総合評価は星4.5としました。
βテストに参加した人間としては、βテストで感じた期待を超えてこなかったのが1番残念に思います。上記で書いた良いところはβテストでも感じたことなので、製品版でしか味わえない要素が欲しかったのが本音です。
ボリュームに関しては、配信でコンテンツが拡充される見込みだから今後に期待したいですね。
ワイルズは、今までモンハンをプレイしたことが無い人も楽しめる工夫が見られたのが良いところでしょう。
綺麗な景色とリアルすぎる生態系を観察しながら回るフィールド探索や、大迫力のモンスターの臨場感、新アクションでさらに楽しくなった狩猟など、序盤からワクワクさせられるゲームです。
不満もありますが、面白いゲームであることは間違いないし、楽しいところの方が多いので気になっている人は、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。
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ストーリーは主人公が喋ることで過去最高に没入感アップ

数年前、ギルドが調査したことのない未踏の領域「禁足地」との境界で、一人の少年「ナタ」が保護された。謎のモンスターの襲撃から単身逃げ延びた彼の言葉を手掛かりに、ギルドは調査隊を結成。「白の孤影」と呼ばれるモンスターの調査と、襲撃された守人一族の救助を任命されたハンター達「調査隊」の旅がいま、始まる。
- 『モンスターハンターワイルズ』公式サイトより引用

ストーリー:(4)
モンハンワイルズのストーリーは、「モンスターハンターワールド」と比べると構成が大きく変更されていました。
個人的には登場人物全員に名前が付いただけでもかなり嬉しかったですww
最も新鮮だったのは、主人公がめちゃくちゃ喋ること。(しかも性格が男前)
これまでの主人公はセリフが無いのはもちろん、感情表現もほとんどなく、頷くだけでその場に居ただけだったのに、本作では自分の考えを持って喋り、行動するため今までのモンハンとは比べ物にならないほど没入感がアップしたと感じました。

主人公の会話選択や、ミッション毎に仲間に話しかけて個別の会話もできるので、プレイヤーの主体性もあってちょっとしたRPG感を味わえます。
編纂者(クエストの管理をする人)のアルマとの関係性も適切な距離感を感じられたため、ワールドで不評だったところも改善されていると思いました。
内容についても、人とモンスターの両方に焦点を当てたストーリーは、盛り上がりどころもしっかり抑えていたし、主人公の見せ場もちゃんと用意されていたので、序盤はやや退屈に感じたとしても終盤には面白いと感じられるでしょう。
私としては、主人公が仲間たちから評価されるストーリーが良かったです。ワールドでは主人公の活躍がおざなりになっていたのに対し、ワイルズでは主人公の活躍を皆が認めてくれるので気分良くストーリーを終われますww
またクリア後のエピローグでは、その後の内容をしっかり見せてくれるため納得感のある終わり方だったのも良かったです。メインストーリークリア後もコンテンツは用意されているからストーリーの短さは気にならないと思います。
逆にストーリーで残念だったのは、急ぎ足で進み過ぎたこと。
展開が早いからキャラの魅力を感じづらく、キャラとの個別の会話(上の画像参照)が序盤だけだったり、着いたばかりの新エリアも一瞬で過ぎ去ったりするため、作り込んでいるように見えて実はそうでもなかったと感じました。
「少年の故郷を探す旅」にも関わらず、サクサク進みすぎて旅をしている感覚がなかったです。設定は作り込まれていて面白いのに、実際には外側しか使わなかったのが非常に勿体無いと感じます。
短いストーリーにしては良くまとまっていた印象は持ちつつも、大部分がムービーだったこともあり、キャラに感情移入できなかった場合は退屈に感じる可能性もあるでしょう。
とくに、早くモンスターを狩って遊びたい人、新フィールドを探索したい人ほど、ムービーを強制させられるストーリーに不満を感じるかもしれません。(ストーリー中はフィールド探索できない仕様)
以上より、ストーリー評価は星4としています。
広告やPVなどでストーリーを全面に押し出していたから、てっきりワイルズはストーリーを重視するゲームに切り替えたのかと思い込んでいましたが、蓋を開けたらやはりモンハンはモンハンでした。
「悪くはないけど中途半端だった」というのが本音です。
人間関係の描写が増えたことでストーリーが見やすくなり、ワールドよりは断然面白いと思うし、主人公が報われる内容だっただけで満足できましたが、どうせ作り込むならもっと作り込んで欲しかったかな…ってワールドのレビュー記事でも書いた記憶がありますね。
(元々モンハンはストーリーがあって無いようなゲームだから作り込まないなら作り込まないでも納得できるが、中途半端に作るくらいならもっと深くまでやってほしいと思ってしまう)
ワイルズのストーリーを面白いと思えるかどうかは、ナタに感情移入できるかどうか。ナタをどう思うかでストーリーが良くも悪くも大きく違って見えるのではないでしょうか。
メインストーリーとサブミッションはフルボイスに対応。アイルーボイスは、人語とアイルー語を選択可能です。
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サブミッションやクリア後のストーリーもある

ワイルズのストーリー構成は、モンハンライズ・サンブレイクとほぼ同じ構成と言って良いでしょう。
メインストーリークリア後にさらなるストーリーが展開され、クエストを通してハンターランクを上げることでストーリーを少しずつ解放していく流れです。こちらの方が従来のモンハンらしいストーリーかも?
ストーリークリア後から登場するモンスターがいたり、クリア後にしか作れない上位装備など、やり込み要素は残されているので、ストーリーが短いと不安に思う必要はありません。
また本作には、住民たちのお手伝いや、仲間たちからの依頼をこなすサブミッションもあります。(これもライズっぽい)
サブミッションの多くは、メインストーリークリア後に解放されるため序盤はほとんどできませんが、クリア後にはサブミッションを通じて多くのキャラと交流できるので、人によってはメインストーリーよりサブミッションの方が面白いと感じると思います。
とくに、オトモアイルーやアルマからも依頼を受けるため、仲間としての関係性をワールド以上に感じられる描写が多かったのが高評価です。
キャラメイクは自由度が向上し、誰でも簡単に美男美女を作れる

モンハンワイルズのキャラメイクは、前作以上に自由度が向上したと感じました。前作のキャラメイクも自由度が高かったけど、今作はさらにオシャレできるイメージですね。(特に女性ハンター)
グラフィックが進化したことにより、キャラの肌質まで見事に再現できるようになっていました。髪の毛も1本1本が丁寧に表現されているから、サラサラの髪やクセ毛など、今まで以上にリアルに作り込めるので、それだけで没入感がアップしているのが魅力です。
髪型の種類も多く、長さを変えたり、髪のタイプによってはアクセントカラーを設定(内側だけ色を変えるとか)できたりなど、今まで以上にオシャレを楽しめるようになったのも嬉しいところ。
キャラメイクが苦手な人でも、ワイルズには男女ともに多数のプリセットが用意されているので美男美女を作成しやすいのもメリットと言えます。プリセットの時点で美男美女が多いから、少しいじるだけで誰でも簡単に良い感じの主人公を作成できるはずです。
私もキャラメイクは苦手なんですが、結構イケメンができたと思ってますww
ちなみに、自動で顔を生成できる機能も搭載されているからキャラメイクが面倒な人も安心です。

オトモアイルーも比較的自由に作成できます。
アイルー作成で大きく変化したのは長毛種が追加されたこと。モコモコの毛を纏ったアイルーが登場したことで、ネコ系以外にもイヌやタヌキのようなアイルーを作成できるようになり、バリエーションが増えたのが良いところです。
ワイルズから主人公もアイルーも喋るようになったので、ボイス選択が重要になったことがキャラメイクの注意点ですね。主人公の性格がイケメンだからそれに合わせて顔を作成するとストーリーに没入しやすくなるかもしれません。
ストーリー内外でアイルーが可愛過ぎるからそれだけでワイルズをプレイする価値があると言えるかもww
ワイルズでは、防具の見た目が男女それぞれ1種類ずつ用意されていて、主人公の性別に関係なくどちらの防具も身につけることができます。
- 防具の見た目が違うだけで性能と作成素材は同じ
- 男女兼用の見た目防具もある
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高画質で魅せるオープンワールドは探索だけで時間が溶ける

オープンワールド:(5)
「wild=野生、未開」とありますが、ワイルズの名の通りの世界観を余すことなく堪能できるのが最大の魅力です。
砂漠エリアからゲームが始まる今作は、最初から大自然の迫力を楽しむことができるのでプレイヤーはその世界観に一気に惹き込まれること間違いなし。
モンハンワールド以上に広大なフィールドでは、モンスターだけでなく、鳥や魚、虫などの環境生物も多数生息しており、さらに時間に応じてその生物たちの生き方まで変化するから驚きました。
例えば、親鳥が餌を取ってきてヒナに餌付けする様子も観察できるし、違う生物同士で共生している様子や、弱肉強食の食物連鎖が分かるシーンなど、リアル過ぎる生態系を細かいところまで丁寧に再現しているのが凄いところ。
倒したモンスターが時間経過とともに腐敗し、それを餌に群がる生物までいたからビックリですww
本当にゲーム内で生物が生きていることを実感できるので、臨場感も没入感もモンハン史上最高と言えるでしょう。
モンハンはモンスターを狩るだけのゲームだと思われがちですが、ワイルズではフィールドを探索しているだけで色々な発見があるため、モンスターを狩らなくても楽しめるのが面白いところです。
ちなみに、モンハンワールドにあった大型モンスターがフィールドに残す「痕跡」はワイルズにもありますが、ワールドほど重要ではなくなったので、前作で不評だった要素の改善も見られました。
今作から編纂者が常に同行するようになったため、フィールドを探索していると勝手に喋り出します。収録されたボイスは少なめですが、特定の場所でしか聞けないボイスもあるので探索し甲斐がありました。
ゲームプレイに応じて変化する時期

今作は朝・昼・夕・夜の時間変化だけでなく、時期の変化も追加され、植物が枯れる荒廃期と、植物と生物が繁栄する豊穣期の2つの時期が交互にやって来ます。
同じ場所でもそれぞれ全く違った景色や生態系を楽しめたことに面白さを感じました。
加えて、それら荒廃期と豊穣期は異常気象を伴って変化するため、実質3つ時期の景色を堪能できるのも凄いところ。異常気象は急に来るし、違和感なく景色が切り替わるから初めて見た時は衝撃を受けましたねww
グラフィックの大幅な向上

グラフィック:(5)
ワイルズの世界観を十分に堪能できた理由は、グラフィックの大幅な向上も要因と言えるでしょう。
ワールドの時もグラフィックは良かったけど、PS5に対応したことでワイルズのグラフィックは光の陰影が綺麗に映るようになったのが大きいと思います。とくに森のエリアでは、木々から差し込む光と水面に反射する光がキラキラしていて見惚れてしまいました。
あまりの美しさに息をのむフィールドの自然表現はもちろん、装備や建物の材質、キャラの肌感まで細部にわたって丁寧に再現したことで今まで以上に臨場感を感じやすくなっています。
調べたところ、PC版プレイヤーの間では場所(岩肌や木など)によっては粗いと感じるところもあるそうなので、PCの推奨スペックを事前に公式サイトで確認しておくのが良いでしょう。
PS5版プレイヤーは、グラフィックに違和感を感じないと思います。
広大なフィールドでも便利なシステムが追加

骨塚や鉱脈での採取モーションがより自然な動きに変更されたため、歩いて採取するのが楽しくなります。採取が面倒になった場合も、今作は遠隔採取ができるから非常に便利です。
また広過ぎるオープンワールドでも、セクレトと呼ばれる騎乗動物に乗って移動できるため長い距離の移動を大変だとは思いませんでした。各地に簡易キャンプを設置すればファストトラベルも使えるので便利なシステムが増えていると感じます。
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新アクション搭載でより戦いやすくなった戦闘は爽快感アップ

戦闘:(5)
モンハンで1番面白いと言えば、やはりモンスターの狩猟ですね!
ワイルズの狩猟は、過去作以上に狩りの迫力が増し、臨場感と爽快感を味わえるように進化していたので、モンハンをプレイし慣れている人も、モンハン初プレイの人も大いに楽しめると思います。
扱う武器によって操作が異なり、回復などは戦闘とは別の操作になるため操作感はやや複雑ですが、慣れればそうでもありません。チュートリアルが丁寧だから操作を覚えるのは比較的簡単なはずです。
狩りの新要素として、ワイルズでは14種類の武器から2つ選んで持ち歩けるようになりました。(武器14種:大剣、双剣、片手剣、太刀、弓、ハンマー、チャージアックス、スラッシュアックス、ランス、ガンランス、操虫棍、狩猟笛、ライトボウガン、ヘビィボウガン)
同じ武器種でも、異なる武器でも持ち歩くことができるから、モンスターの弱点や、自分の使い勝手で選択できる便利さが増えたことで狩猟スタイルのバリエーションも増えたのが良いところです。
また、各武器には新モーションが追加されており、どの武器を使っても楽しいと思えるのが最大の魅力と言えます。今までは武器によって扱いやすさが違っていたように感じますが、今作からは全ての武器が同様に扱いやすくなっているので、どの武器を使おうかと悩んでしまうほど全ての武器に魅力を感じるでしょう。

さらに、狩猟の迫力が増したという点では、ガード武器で発生する新要素「鍔迫り合い(つばぜりあい)」が大きな変化です。モンスターの攻撃をジャストガードすると発生する「鍔迫り合い」は、大型モンスターに喰われるか否かのギリギリのシーンを間近で見られる緊迫感が追加され、戦闘が今まで以上に面白くなりました。
加えて、一部の武器ではモンスターの攻撃を相殺することもできるので迫力と快感を味わえるのも魅力。ジャストガードの攻撃Verみたいな感じだから相殺のタイミングは難しいのですが、上手くいくと大型モンスターをひっくり返すことができて気持ち良いですww
モンスターとの戦闘において不満に感じた所はほとんどありませんが、強いて挙げるとすれば登場するモンスターの数が少ないことでしょうか。「またお前か!?」みたいな感じのが結構あるからもう少し新しいモンスターを見たかったです。
クエスト化される中型、小型モンスターも少ないのでずっとボス戦しかないみたいな状態だったのが少し気になりました。ストーリーでは過去作みたいに箸休め的なモンスターが居ても良かったのではと感じます。
また今作は、ストーリーの戦闘難易度が少し低めに設定されていたように感じました。モンハン初プレイの人や、アクションゲームが苦手な人には嬉しいけど、普段から難しいゲームをやり慣れている人には序盤は物足りないかもしれません。
それでも、ワイルズの狩猟が過去最高に面白くなったことは間違いないと感じたので戦闘評価は星5としました。
ただ、人によっては戦闘難易度の低下を感じ、面白いのにどこか満足できない歯痒さを覚える可能性もあります。クリア後のモンスターは強さが増すから序盤だけ我慢です。
傷口破壊で爽快感がアップ

狩猟において、もう1つ大きく追加されたことがあります。
それが「傷口」です。傷口は同じ部位を攻撃し続けると発生する新要素で集中モードを使うと赤く見えるのが特徴。
この傷口に攻撃を当てると、モンスターに対して大ダメージを与えることができ、さらに集中モード使用時に集中攻撃を当てると、使用武器毎に異なるモーションが発動するシステムです。
PS5でプレイする場合、傷口破壊はコントローラーが強めに振動するため、新モーションのカッコ良さもあって大きな爽快感を味わえるのが魅力。
ただ、傷口破壊は誰でも大ダメージを確定で与えられ、さらに傷も発生しやすいことから難易度低下に繋がっている諸刃の剣とも言えます。
個人的には快感だし面白いと思ってるけど、モンスターの体力をもう少し高めに設定した方が満足感があるかも。
ワイルズのストーリーでは、モンスターの体力が低くなった?と感じます。
あくまで私の体感ですが、今までのモンハンは難しいゲームに該当する認識だったのに対し、ワイルズは比較的簡単に倒せてしまう印象でした。1人でも簡単に倒せるからオンラインの必要性を感じなかったのが最大の欠点かもしれません。(※追記:公式曰く、高難度クエストを配信予定とのこと)
恐らく、多くの人にプレイしてもらうためにストーリー登場モンスターの体力を下げたのだと推測。発売後に高難度クエストを配信予定ということは、開発側があえて難易度を下げたと考えられるので、私はそこまで気にしなくても大丈夫だと楽観してます。
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クロスプレイ可能なオンラインマルチはMMORPG風
モンハンワイルズのオンラインマルチプレイを利用するには、PS Plusなどの各プラットフォームが提供しているオンラインサービス(サブスク)に加入する必要があります。下記の「ソロオンライン」利用時も同様。

オンライン環境:良い(たまに通信エラーが起きる)
モンハンワイルズから最大100人のプレイヤーを収容できる「オンラインロビー」と呼ばれるシステムが搭載されました。
これにより、オンラインロビーに参加すると常にベースキャンプに他のプレイヤーがいる(見える)状態になります。分かりやすく言うと、MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)みたいな感じです。
今までのモンハンは、オンラインプレイ時には「集会所」と呼ばれる施設があり、そこにプレイヤーが集まってクエストに参加したり、他のプレイヤーと交流したりできたのですが、今作からオンライン要素は全てベースキャンプでできるようになりました。(※2025年4月に集会所に類似する施設を配信予定とのこと)
最大100人が同じ場所でプレイできるので今まで以上に他者と交流しやすくなったり、クエストに参加しやすくなったのが良いところだと感じます。さらにワイルズでは、異なるプラットフォームでのクロスプレイも可能になったので、他のプレイヤーが救難信号を見つけやすくなったのも大きなメリットです。
オンラインロビーの注意点は、救難信号を出さなくても誰かがクエストに参加してくる可能性があること。1人でクエストやストーリーに集中したい場合は、ソロオンラインでプレイするのがオススメです。
オンラインロビーにいると、ストーリーでキャラが真剣な話をしている後ろで打ち上げ花火が上がったり、チャットでスタンプを押す音が聞こえたりするからストーリーはソロオンラインでやった方が良いと思いますww
ソロプレイヤーはソロオンラインがオススメ
「ソロでモンハンをプレイしたいけど、倒せないモンスターは誰かに手伝って欲しい…」という場合は、ソロオンラインでゲームを進めるのがオススメです。
ソロオンラインは文字通り、ソロでプレイしつつオンラインにも繋がっている状態のこと。
通常時はソロプレイなのでベースキャンプに他のプレイヤーがおらず、誰にも邪魔されることなく1人で快適に遊べます。ソロオンラインは、救難信号を出した時だけオンラインマルチプレイに切り替わるので、ソロでありつつ、オンラインロビーに参加した時と同じように誰かと協力してのモンスターの狩猟も可能です。
ソロオンラインの注意点は、救難信号を出しても他のプレイヤーが来づらいこと。来づらいと言うのは、気持ち的にではなくシステム的な話です。
通常時はソロだけど救難信号を出した時だけオンラインに切り替わるため、他のプレイヤーが救難信号を見つけづらくなっている可能性があります。(もちろん絶対ではないし時間帯にもよるが、私の感覚ではロビーに参加して救難信号を出した方が人が来る)
救難信号を出したのに人が来なかったとしても、時間に応じてNPCが最大3人まで駆けつけてくれるので、ずっと1人で戦い続けることがなくなったのがワイルズの良いところです。
救難信号でNPCが来てクエストをクリアした場合、クエスト参加者は自分1人だけとカウントされるのでクエスト報酬が減らない。(他のプレイヤーが来た場合の報酬は山分け)
オフラインでも救難信号を出せるようになった

モンハンワイルズから救難信号で大きく変化したことは、オフラインでも救難信号を出せるようになったことでしょう。
今までのモンハンは、PS Plusなどの各プラットフォームが提供しているサブスクリプションに加入している人だけが協力プレイを楽しめましたが、ワイルズではサブスクを利用していない人も擬似的な協力プレイを楽しめます。
(※正確にはサンブレイクもオフラインで擬似共闘できる)
オフライン状態で救難信号を出すと、時間に応じて最大3人のNPCが来て一緒に戦ってくれるので今まで以上に狩猟しやすくなったと感じるはずです。さらに、そのNPCの行動は的確で結構上手いからかなり楽になるでしょう。
モンハンに対して「難しそうだから1人では戦えない」といったイメージを持ってたとしても、ワイルズからはNPCと共闘することができるので、アクションゲームの得意・不得意にかかわらず、多くの人が手を出しやすいゲームになったと感じました。
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ボリュームは少ないから今後の配信に期待
ゲームボリューム:やや少ない
ゲームボリュームに関しては、「やや少ない」とします。
私の場合、メインストーリーのクリア時間が約15時間、クリア後ストーリーのクリア時間も約15時間だったので、プレイ時間だけを見れば少なくないボリュームのはずなのに、クリア後の達成感があまりなかったです…。(寄り道してるからプレイ時間はあくまで目安)
恐らく、ストーリーではモンスターと戦っている時間よりムービーを観ている時間の方が長かったり、モンスターの実装数が少なかったり、戦闘難易度の低下などが影響して体感的にボリューム不足を感じやすいのだと思われます。
また、クリア後のストーリーは終わったのかどうかも分からないくらい呆気なく終わるので、プレイ時間に反して満足感や達成感が湧いてこない人が多いかもしれません。
さらに、モンハンワールドには有ったのにワイルズで無くなってしまったコンテンツもあるから、ボリューム不足を感じやすいとも言えます。
例えば、ワールドではマイハウスがあり、捕まえた環境生物を部屋で鑑賞したり、モンスター捕獲時に拠点で観察できたり、集会所などのサブコンテンツもあったけど、今のところワイルズにはありません。私が1番楽しみにしてたアイルーご飯も無くなって自炊になっています…。
それら前作の良いところが削られていたために、思ったより遊べるコンテンツ量が少ない印象を受けました。プレイ時間的には平均的なボリュームなのに、どこか満足できないと言いますか…。
(多分、ワイルズが面白いから「もっと遊びたい!」って欲が出てるんだと思うww)
ちなみに、過去に発売された「モンハンワールド」や「モンハンライズ」を振り返ると、今までも発売直後はゲームボリュームが少ない状態でした。
いわゆる、発売後に配信等でコンテンツを拡充していくのがモンハンの通例だから、ある意味想定内ではあったのですが、想定してたより少ない気がしたのが少し残念。(多分、9,900円で買った気持ち的な面が影響してる)

ワイルズ発売から約1ヶ月後には新たなモンスターの登場や、高難度クエスト、集会所に相当する施設の配信が予定されているので、ゲームボリュームは今後増えていく見込みです。
さらに、発売から1週間でイベントクエストの配信も決まっています。また通例通りであれば、DLCも販売される見込みだから発売直後のボリューム不足を気にする必要はないでしょう。
(もしかしてDLCを購入させるために敢えてプレイヤーを飢えさせてる?ww)
とは言え、これらは将来的な話。発売したばかりの「今」に関しては、時間的には十分なボリュームでも体感的には満足しきれなかったので今後の配信に期待したいです!
『モンスターハンター』は元来、ストーリークリア後に自分で楽しみ方を見つけるゲームなので、クリア後はサブミッションをこなしたり、上位防具の作成、図鑑のコンプリート、トロフィー集め(PS5の場合)など、残されたコンテンツを自分なりに楽しむしかありません!
- モンハンに限らずどのゲームもそうだけどww
『モンスターハンター ワイルズ』の評価まとめ

- 主人公が喋るし、男前だからストーリーの没入感が過去最高!
- 広大なフィールドと生き物のリアル過ぎる生態描写に探索だけで時間が溶ける!
- グラフィックが向上して景色も人物も綺麗!
- モンスターの迫力と戦闘の臨場感、面白さが過去最高!
- 新アクションの追加でどの武器を使っても楽しい!
- ソロでもオンラインに参加しやすい!
- オフラインでもNPCと共闘を楽しめる!
- 難易度が下がってモンハン初心者にオススメ!
『モンスターハンターワイルズ』の評価をまとめると上記の通り。
とにかく狩猟が楽しいのがワイルズの1番良いところかもしれません。どの武器を使っても面白いと感じられる新アクションと、鍔迫り合いなどの臨場感あふれる新要素が気持ち良くて何度も戦いたくなります。
ストーリーに関しては不満もありますが、主人公とオトモアイルーが喋るようになったことで、没入感の向上だけでなく、仲間としての関係性が分かる描写が増えて、過去作より作り込まれたストーリーだったのが良かったと思いました。
グラフィックも綺麗で景色も最高だし、フィールドは探索するだけで新発見がたくさん見られるので、モンスターを倒さなくても楽しいゲームです。
発売直後のボリューム不足は毎度のことだから心配しなくても大丈夫でしょう。これからの配信に期待しつつ、気長に遊んでいこうと思いますww
オフラインでも擬似的な共闘を楽しめるし、難易度が下がって比較的易しくなったと感じたので今までモンハンをプレイしたことがない人にこそオススメです。
少しでも気になったワイルズが気になった人は、ぜひプレイしてみて下さい!!
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タイトル | モンスターハンターワイルズ |
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発売日 | 2025年2月28日 |
ジャンル | ハンティングアクション |
プラットフォーム | PS5, Xbox, PC(Steam) |
メーカー | カプコン |
権利表記:©︎CAPCOM