『モンスターハンター ライズ』の評価・レビュー記事です!
長いことモンハンから離れていたのですが、PS Plusのゲームカタログに追加されていたので久々に遊んでみたところ、またハマってしまいましたww
システムは従来よりかなり進化しており、快適性が格段に向上しています。難易度もシリーズでは易しい方に入ると思われるので、初めてのモンハンにもピッタリです!
PSPでの2Gはかなりやり込んだが、それ以降はモンハンから離れる。モンハンを全く知らない訳ではないが、詳しいほどでもないレベルです。
- アクションが増えてダイナミックな狩猟ができる。
- モンスターに騎乗して戦える。
- 移動も戦闘も快適で従来のストレスが軽減。
- 難易度が下がって初めてのモンハンにピッタリ。
- ソロでもオンラインマルチに気軽に参加できる。
- ライズだけだとボリュームがやや少ない。
- クエストが作業化しやすい。
モンハンライズの項目別評価
グラフィック | (4) |
---|---|
アクション | (5) |
オンライン環境 | (5) |
ゲームボリューム | (3) |
ゲームの難易度 | 普通 |
モンスターハンター ライズとは
シリーズの12作目(メインシリーズのみ換算)となる『モンスターハンター ライズ』は、2021年にカプコンより発売されたアクションゲーム。
12作目となりますが、ストーリーは作品ごとに異なるため、過去作をプレイしている必要はありません。
本作は、日本風の里「カムラ」でハンターとなった主人公が、50年前に里を襲った怪物「マガイマガド」を狩猟するストーリー。里の様相や、モンスター登場ムービーなど、さまざまな場面で“和テイスト”が施されています。
前作「モンスターハンター ワールド」と同じオープンワールド型のフィールドに加え、今作から新たに「ガルク」と呼ばれる犬のようなオトモが登場。さらに、モンスターに騎乗できる「操竜」や、スピーディーに壁を駆け上がったり、空中移動ができる「翔蟲」などのシステムが追加され、前作以上にアクション性が増しているのが特徴です。
迫り来るモンスターの群れを撃退する「百竜夜行」など、新しい戦闘クエストもユニークで、オンラインでもソロでも楽しめるクエストが充実しています。
また本作には、超大型拡張コンテンツ「サンブレイク」も発売されており、2025年に発売予定の『モンスターハンター ワイルズ』を前にしても、まだまだ人気があるゲームです。
- ライズ
-
ゲーム本編。
- サンブレイク
-
「ライズ」の拡張コンテンツ、すなわちDLC。「サンブレイク」をプレイしたい場合は、「ライズ」を購入する必要があります。
- 「サンブレイク」をプレイするには、「ライズ」本編の集会所クエスト★7「雷神」をクリアする必要があります。
- PS5/PS4はダウンロード版のみ。
『モンスターハンター ライズ』の評価・レビュー
執筆時のプレイ時間:約12時間
総合評価:(4.5)
本作は、ソフトパッケージの顔である「マガイマガド」を初めて狩猟するとストーリーは一旦クリア。同時にエンドロールが流れてくるため、「もう終わり!?」と呆気に取られる人もいるかもしれませんが、ライズの面白さはココからです。
エンドロールが流れたら終わりではなく、エンドロール後が本番と思っておくと良いでしょう。
従来のモンハンと同じく、下位(星1~3)・上位(星4~7)に分かれたクエストが里と集会所にあります。
メインストーリーは下位ランクのモンスターを狩ることでクリアできてしまうため、序盤は狩猟できるモンスターが限られ、強化できる武器や防具も少ないのでライズの魅力を存分に感じるのは難しいです。
面白くなるのはストーリークリア後。狩猟できるモンスターの数が増え、さらに武器や防具の強化も充実してきて、やり込みたくなる内容になっています。
モンハンの魅力は強いモンスターを狩ることだけでなく、素材を集めて武器や防具を新調することだと思っているので、多数のモンスターが出現する上位までランクを上げることで、より楽しくなってきます。
過去作とライズの大きな違いは、アクション性の高さでしょう。
「翔蟲」を使った空中での高速移動や、走るだけで壁を駆け上がれるシステムにより、ジャンプ攻撃などもできるようになっていて進化を感じました。高速移動のおかげで緊急回避も性能が上がっており、今まで以上に快適にモンスターと戦えるのが魅力です。
さらに本作では、弱った大型モンスターに騎乗して「操竜」もできるので、モンスターに乗った状態で他のモンスターと戦うことも可能。モンスター同士の戦いはかなり迫力があって面白いです。
加えて、ライズから新たに登場した「オトモガルク」は、騎乗することでオープンワールドを素早く移動でき、移動の快適性もアップ。戦闘も移動も、過去作以上に快適になったことで、久々にモンハンをプレイすると驚きの連続でした。
クエストでは、従来通りの狩猟に加えて「百竜夜行」という防衛戦が追加されており、バリスタなどの特殊な武器やNPCを配置して戦える総力戦のようなクエストもあります。(昔は超大型モンスターの狩猟があったけど、今は防衛戦に変更されたみたい)
モンハンは、「とにかくモンスターを狩って素材を集めまくって武器や防具を作っていくゲーム」なので、人によっては同じことの繰り返しに飽きてしまう可能性もあるでしょう。
メインクエストだけでなく、サブクエストや集会所、狩猟以外にも採集などの依頼もあってゲームボリュームはそこそ。しかし、従来と比較すると少ない方だと言われているので、過去のモンハンをプレイしたことがある人にはやや物足りないと感じる可能はありますね。
ライズに飽きてしまったらDLCの「サンブレイク」を購入するのもオススメです。(サンブレイクのためにライズのボリュームを減らしたのかも?)
モンハンと言えばオンラインなどによる共闘をイメージする人が多いと思いますが、ソロでも十分に楽しめます。また、周りにモンハンをやっている人がいなくてもネットに繋げば知らない人と一緒にクエストをプレイすることも可能です。
すでに次作「モンハンワイルズ」の発売が予定されていますし、予習がてらにプレイしておくのも良いかもしれませんね。
気になる人は、ぜひ遊んでみましょう!
\ モンハンライズ購入者の /
シームレスなオープンワールドは移動も探索も快適
グラフィック:(4)
オープンワールドの面積にはさほど驚かないのですが、体積に驚きました。と言うのも、高低差がかなりあって、密林や砂漠、火山などを立体的に移動できるのが面白いところです。
とくに火山は、険しい山道からマグマが流れる地下まで再現されており、行ったことはないけど「手強いモンスターがいそうな火山」だと認識できるくらいに作り込まれていたことに驚きでした。
オトモガルクのおかげで平地での移動もスピーディーかつ快適。高所への移動も壁を駆け上がったり、蟲を使って高速で飛んだりなど、従来のモンハンで感じたストレスを本作で感じる機会はかなり減っていると実感します。(昔のようにツルを登っていくスタイルも健在)
ちなみにPS5では、ファストトラベルなどのロードも一瞬で快適です。
オープンワールドの弊害としては、ペイントボール(モンスターに目印をつける)がなくなったことですかね…。これは「ワールド」の時にも言われていましたが、「モンスターを発見したらペイントボールを投げろ」と言われて育った私にはデメリットに感じてしまいます。
ペイントボールがなくなったことで、クエスト開始時から狩猟モンスターの位置も分かってしまい、モンスターを探す手間が完全になくなってしまったのが残念です。(発見した時の喜びと、初めて見るモンスターの迫力に圧倒されるあの瞬間が好きだった…)
快適ではありますが、探す手間が消えたことで流れ作業化され、ハンター感が薄れてしまったように思えます…。
それでも、立体的なフィールドと蟲を使ったダイナミックな移動が追加されたことで作業感を軽減できているため、そこまで大きなデメリットに感じさせない工夫によって、慣れると気にせずゲームを楽しめるようになるのが凄いところ。
グラフィックに関しては昔から綺麗なので、従来と比べて大きく向上したようには感じませんでした。欲を言えば、草木や水などの再現がもう少しリアルになってくれたら嬉しいですね。
快適性は移動だけでなく、採集系でも向上。例えば、ピッケルや釣り竿は常時所持している状態なので持って行き忘れの心配もありません。また採集も1回で複数のアイテムを獲得できるため、以前のように何度もボタンを押して回収する手間もなくなりました。
アクション満載のダイナミック狩猟が面白い
アクション:(5)
モンハン最大の魅力と言えば、やはり大型モンスターの狩猟でしょう。なんと言っても「ひたすらモンスターを狩っていくゲーム」ですからねww
本作では、14種類の武器から自由に選んで狩りができます。各武器の強化派生は十分すぎるほどに豊富なので、自分に合った武器がきっと見つかるはず。性能だけでなく、見た目で武器や防具を選ぶのも面白いし、全く使ったことがない武器をあえて使うのも楽しいです。
基本的な戦闘形式は従来のモンハンと変わりませんが、「ライズ」で大きく変わったことは蟲を使った攻撃や移動、そして「操竜」でしょう。
蟲は素早い連続攻撃や防御にも使え、さらに緊急回避の手段としても使えるため、今まで以上にアクション性の増した戦闘を楽しめるようになりました。
加えて、モンスターに騎乗してモンスター同士を戦わせられるユニークな「操竜」システムも追加。これにより、攻撃と回避を繰り返すだけの戦闘にアクセントが生まれ、単調になりがちな狩猟がより面白くなっているのも魅力です。
全体的に戦闘にスピード感が増しており、モンハン特有のもっさりした動きは減ったように感じました。(通常攻撃は従来と同じスピード感)
他にも、オトモ(一緒に戦ってくれる猫や犬)の行動が今まで以上に的確になっていると感じることが多く、アシストが上手いのでソロでも十分戦えたのが良かったです。
ちなみに、オトモとはちょっとしたスキンシップが取れます!
モンハンでは、シリーズを通してクエスト前に食事を摂ってステータスなどを上昇させるシステムがありますが、ライズでの食事は「お団子」になります。昔は豪華な料理が出てきたのですが、本作はお団子以外は食べられません…。
ゲーム難易度は従来と比べてやや易化
「モンハンの難易度は難しい」と言ったイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
実際、「難しいから他のプレイヤーと共闘するゲーム」だと思っている人も少なくはないでしょう。私自身、モンハン2ndG時代は1人で倒せないモンスターも結構いたので「モンハン=難しい」ゲームだと認識していました。
しかし、「ライズ」ではソロでも比較的簡単に狩猟ができます。
その理由は全く不明ですが、序盤からサクサク進められるのでモンハンに対する難易度のイメージや、苦手意識を持っている人は「ライズ」からプレイしてみると意外と楽しめるかもしれません。
部位破壊も以前より簡単にできるので、モンスターを狩る楽しさが存分に味わえるはずです。
里クエスト(ストーリー)はソロ限定ですが、集会所クエストではオンラインで救難要請を出せるので、誰かが助けてくれる可能性もあります。周りにモンハンライズをプレイしている人がいない場合は、オンラインに頼るのも良いでしょう。(オンラインプレイをする場合、PlayStationならPS Plus、SwitchならSwitch Onlineへの加入が必須)
しかし、ライズの難易度自体がやや易しくなったとは言え、アクションゲームに全く慣れていない場合は、難しく感じる可能性が高いです。昔より操作が増えているので、そもそもゲームに苦手意識を持っている場合は「ライズ」も難しく感じるかもしれません。
難しいと感じる場合は、拡張コンテンツ「サンブレイク」の発売記念で追加された無料でダウンロードできる防具(クロオビ)を装備しましょう。こちらは「サンブレイク」を早くプレイできるようにと配信された初心者救済装備でかなり強力。ネット環境に繋げられる人は、ダウンロードしておくのがオススメです。
- クロオビ装備はサンブレイクを購入しなくても貰えます。
オンラインのマナーは良く、まだプレイヤーがいる
PlayStationでオンラインマルチプレイをする場合は、PS Plusへの加入が必須。Switchでオンラインマルチプレイを楽しみたい場合は、Nintendo Switch Onlineへの加入が必要です。
オンライン環境:(5)
上記で少し書きましたが、モンハンライズはオンラインでのマルチプレイも可能です。
ネットに繋いだ状態で、集会所でクエスト前あるいはクエスト中に救難要請を出すか、集会所のクエストボードから救難要請が出された誰かのクエストに飛び入り参加(途中参加)することでマルチプレイを楽しめます。
(ロビーを作って参加もできるけどコミュニケーションを取る確率が高いから試してません…。元々、オンライン苦手だしww)
救難要請を出すと結構な確率で誰かが手伝ってくれるので、難しいクエストや1人ではクリアできないクエストは積極的に救難要請を出してみましょう。(もちろん誰も来ない場合もあるからその時は1人でやるしかない)
発売から3年が経った今でもオンライン環境は整っており、試しにオンラインで救難要請を出してみると、まだまだ遊んでいるプレイヤーがいます。(※2024年6月時点)
途中参加でクエストに入ってくるプレイヤーを「野良ハンター」と言ったりしますが、私の経験では海外勢が多い印象です。(名前がローマ字や中国漢字の人が多いため。日本人で名前をローマ字表記にしている人もいる。)
だからこそ、稀に日本語名を見かけると感激しますね。見かけたからと言って特に何かある訳ではないけどww
私がオンラインをプレイした限りでは、野良ハンターたちのマナーは良いと感じます。今のところは自分のクエストを荒らされたり、他人のクエストを荒らしている人を見かけたことはありません。みんな一心不乱にモンスターを攻撃しています。
またチャット機能もあり、スタンプや定型文、あるいは自由文でコミュニケーションも取れますが、ほとんどの人が無言です。コミュニケーションを図るプレイヤーももちろんいますが、私が出会う人は基本無言が多いですね。
クエスト中にチャットをしている余裕がないという理由もあるかもしれません。
そのため、普段からソロでプレイしている人や、誰かと無理にコミュニケーションを取りたくない人にとっては気軽に参加できるのではないでしょうか。
ちなみにSwitchだとローカルプレイができるので、オンライン環境がなくても近くにいる家族や友人などと一緒に遊べます。
私は出会したことはありませんが、モンハンライズのオンライン環境をネットで調べると、中には面倒くさいプレイヤーもいるようです。知らない内に自分がマナー違反をしているかもしれないと心配な人は、誰かのクエストに入るより、自分がホストになってクエストに入ってもらうようにすると厄介な人間を避けやすいでしょう。ホスト=リーダーみたいなものですから。
サンブレイクも買ってみた!
ライズが面白かったのでサンブレイク(DLC)も買っちゃいました!
こちらは日本風だったライズと異なり、洋風のモンスターが多く、従来のモンハンらしさに近づいた印象です。
サンブレイクでもやることは基本的にライズと同じですが、大きく異なる点は「盟勇クエスト」の追加でしょう。
盟勇クエストとは、『モンハンライズ・サンブレイク』に登場する主要キャラと一緒に狩猟ができるクエストのこと。このシステムは他のモンハンシリーズでは見られないもので、ソロでも誰かと一緒に共闘できる面白さが味わえて新鮮でした。
特にサンブレイクはモンスターが強化されるため、1人で倒すのが難しい人にとってはありがたいシステムだと感じます。
また発売から時間が経っており、徐々にオンラインに人が集まらなくなってきています。救難要請を出しても誰も助けてくれない場合が増えているので、盟勇がいると心強いでしょう。(※オンライン状況は2024年7月下旬時点)
追加モンスターの狩猟や、盟勇の装備作成など、やり込み要素が増えてあっという間に時間が溶けますよww
ライズだけではボリュームが少ないと紹介しましたが、サンブレイクを買えば解決です。やることがたくさんあるので十分に満足できました。
- 新しいストーリーの追加。
- 盟勇クエストの追加。
- 新しいモンスターの追加。
- 武器・防具の強化段階の追加。
- 攻撃アクションの追加。
- 他にも追加された要素は色々あるが、目立ったものはこのくらい。
- サンブレイクで追加されたクエストは全てソロでもオンラインでもプレイ可能。
『モンスターハンター ライズ』のまとめ
- オープンワールドは移動も戦闘も快適!
- アクションが増えてダイナミックな狩猟が楽しめる!
- 難易度が下がったため、初めてのモンハンにピッタリ!
- オンライン環境が整っててプレイヤーもまだいる!※
- オンラインのマナーが良い!
- オンラインでコミュニケーションを取らなくても良い!
- オンラインの人口は2024年6月時点に確認
モンハンライズは、クエスト中に感じるストレスが軽減され、快適性が大幅に向上したことで従来のモンハンプレイヤーも楽しめますし、ゲームの難易度もやや易しくなったことで、まだモンハンをプレイしたことがない人にとっても気軽に遊べるゲームです。
とくに私のお気に入りは、モンスターに乗って戦えることですね。大型モンスターであれば騎乗でき、モンスター同士を戦わせる魅力と、迫力の戦闘にはロマンを感じますww
オンラインが苦手な私でも気軽にマルチに参加できる魅力も大きいです。易化したとは言え、難しいクエストはありますから、誰かに手伝ってもらえるのは嬉しいところ。
悪い点を挙げるとすれば、ゲームボリュームがライズのデメリットになるでしょう。
基本的には狩猟がメイン、サブクエストもあるけど充実しているほどと言えるかは微妙です。ゲームボリュームに満足できない場合は、DLCの「サンブレイク」を購入すれば解決できるので、言うほど大きなデメリットにはならないと思いますが、ライズ単体で見るとデメリットになるかな…。
久々のモンハンでしたが、思った以上にライズが面白かったのでワイルズもかなり期待していますwww
気になった人は、ワイルズの発売前にぜひプレイしてみて下さい!
(これを機にまたモンハンワールドでもプレイしてみるかな?)
- 『モンスターハンター ワイルズ』は2025年発売予定。
- PS5/PS4はダウンロード版のみ。
\ モンハンライズ 購入者の /
タイトル | モンスターハンター ライズ |
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発売日 | 2021年3月26日 |
ジャンル | アクション |
プラットフォーム | PS5, PS4, Switch, Xbox, PC |
メーカー | カプコン |
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